口腔外科
歯科口腔外科について
歯科口腔外科とはお口の中に生じた病気や怪我を治療します。
良く知られている治療は、親知らずの抜歯や転倒などでお口の中を怪我をした場合の治療が挙げられますが、他にも腫瘍の摘出や顎関節症など幅広い治療に対応します。
口腔がん検診
口腔内蛍光観察装置VELscopeⓇVx(ベルスコープ)
口腔内蛍光観察装置VELscopeⓇVx(ベルスコープ)は、口腔内の情報を400nm~460nmの青色光を照射してモニターに映し出し口腔粘膜に異形成の疑いがあるかどうかを観察する蛍光観察装置です。
2008年にアメリカやカナダにて医療機器として認可を受け販売され、現在世界23か国で13,000名以上の医師が使用しており、2,500万件以上の実績を積んでおります。
口腔粘膜異常(ウイルス・真菌及び細菌感染・扁平苔癬・苔癬型反応・アマルガムアレルギー・扁平上皮乳頭腫・唾液腺腫瘍・がん・前がん病変等)の早期発見に大変有効な医療機器です。
また、撮影した画像を地域の基幹病院へ送ることで、24時間以内に所見とアドバイスを専門医から受けることのできるシステムも整っています。
2021年現在、日本でこの装置を導入している歯科医院は多くありません。
口腔がん細胞診
口の中の病気早期に発見するため、当院では最新の細胞診検査を行っています。
「精度向上」「検出率向上」「標準化」「簡便」をテーマとした液状細胞診と呼ばれる検査法です。
液状細胞診とは
口腔内における細胞診検査は、歯科医院における検査からがん検診への応用がなされています。簡便で苦痛を伴わない細胞診検査は、今後注目される重要な検査法の一つと考えています。従来の細胞診は、採取器具で採取した細胞を直接スライドガラスに塗抹するいわゆる直接塗抹法です。しかし、細胞の重なりや乾燥などにより細胞所見がわかりづらい側面を持ちます。
そこで液状細胞診を使用することにより細胞の乾燥をなくし、さらに採取した細胞すべてを回収することで精度の高い標本を簡便に作製することが可能となります。
液状細胞診の特徴とメリット
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精度の向上
従来法よりも細胞の乾燥・重なりが少なくなり、異型細胞の検出が容易です。
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採取細胞が100%回収
採取器具を固定液で洗浄することにより、採取器具にある細胞が固定液中に保存されます。
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採取方法の作業標準化が可能
採取現場では、固定液に採取器具を入れるだけであり、細胞の乾燥変性・固定不良を防ぐことができます。検査現場への標準的な標本作製を依頼することが可能です。
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液状固定された細胞は長期間保存可能
確認のための標本の再作製が可能です。
口腔細胞診の細胞像(液状化細胞診)
結果報告様式
弊社専用報告書にて報告。判定はCLASS分類および3分類(陰性・疑陽性・陽性)どちらも使用可能です。
検査要項
項目コード | 48 |
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検査項目名 | 口腔細胞診検査 |
検査材料 | LBC用採取液 |
保存方法 | 室温 |
検査方法 | 顕微鏡的判定 |
基準値 | 陰性 |
実施料判断料区分 | 190点 N004 |
所要日数 | 5~7日 |
備考 | 必ず指定容器を使用 |
粘液貯留嚢胞摘出手術(保険適応)
小唾液腺が機能異常を起こしたことにより、水膨れの症状をきたします。